【松尾直伝!仕組み化のススメ⑥】「誰でもできる化」のポイントとは①
いつもマネジメントデザインのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
代表の松尾淳一です。
少し間があいてしまいましたが、
「仕組み作り」についてお伝えしていく「仕組み化のススメ」シリーズ、第6弾を始めます!
これまで「仕組み作り」についていろいろと語ってきましたが、
「仕組み作り」のステップとして、
「見える化」と「誰でもできる化」があるというお話をしました。
つまり、「仕組み作り」のステップです。
少し振り返りますと、
■ステップ1「見える化」
・採用基準を「見える化」すること
経営者や社長以外のスタッフでも採用基準がわかるように、
採用の基準を数値化し、誰もが同じルールで志願者を判断できるようにする
・目標基準を「見える化」すること
自社の目標設定や達成目標を数値化し、
経営者からスタッフまで同じ認識で業務に取り組めるようにする
■ステップ2「誰でもできる化」
「見える化」を経て採用基準や目標基準が明確になると、
次はその「やらなければいけないこと」を「誰でもできるようにする」必要が出てきます。
そのために、
・ルールやマニュアル
「ルール」と「マニュアル」を作り、
経営者からスタッフまで一同で、業務に必要な「ポイント」を共有する
・ギャップにフォーカスする
「できる人はやっているけれど、できない人がやれていないこと」は何なのか?
その「差」は一体何なのか?
このギャップを見極めて、新人さんや仕事が苦手な人に伝えていく
このような2つのステップについてお話してきました。
今回も、ステップ2「誰でもできる化」について、「ポイント」に注目しながら説明していきます。
「ポイント」とは何なのか?
目次
「コツ」や「ポイント」を知るために
突然ですが、ここで皆さんにクイズです。
下記の( )内に当てはまる言葉を考えてみてください。
〜クイズ〜
①iPhone でLINE の内容を既読せずに知るには、
( )する。
②オセロで勝利に近づくには、( )の取り方を身につける。
③早口言葉で、「バスガス爆発」と言うには、
( )と思いながら言う。
皆さん、答えはわかりましたか?
正解は、
①トークリストを長押し(iPhoneだけ)
②4つの角
③「バスが、酢爆発」
皆さん、全問正解しましたか?
どうしてこんな、突拍子もないクイズを出したのでしょうか?
この問題って、何を問いただしているのでしょう?
皆さんはこの問題を、
「やる気」や「気持ち」、または「根性」だけで解くことができますか?
おそらく、難しいですよね。
これは、課題を解決するための「コツ」を問うている問題です。
①「未読のままLINEを読みたい」
②「オセロで勝ちたい」
③「『バスガス爆発』の早口言葉を間違えずに言いたい」
これらの課題は、
「コツ」や知識さえ知ってしまえば、なんてことはない問題です。
一瞬で解けてしまいます。
①はiPhoneの操作方法がわかればすぐに読めるし、
②も4つの角を先に取ることと、
そのためにどうするかを知れば、オセロの勝率は高くなります。
③も「バスが、酢爆発」と言えば早口言葉を言いやすいことを知れば、
成功しやすくなります。
でも、その「コツ」を知らなければ、意外と難しい。
精神論や根性論で、手探りで方法を見つけるには時間がかかります。
iPhoneをひたすら触っている内に、偶然に未読の読み方を発見するかもしれないし、
ただひたすら「バスガス爆発」と練習し続ければ、少しは上達するかもしれません。
でも、この方法はとても非効率です。
できる人とできない人の差は「ポイント」を身につけているか
前回のブログで、
「できる人とできない人の差」について少しお話しました。
「やる気がない人」「モチベーションが低い人」=「できない人」
という訳ではないのです。
やる気はあって、うまくやりたいと思っているのに、
業務に必要な「コツ」や「ポイント」を知らないために、できないことがあるのです。
根性や気持ちでなんとか乗り越えようと思っても、
難しい場合があるのです。
iPhoneの使い方を知らなければ、たとえやる気があっても、
未読のままLINEを読むことはできません。
これと同じことが、それぞれの業界の、それぞれの企業の業務に言えることができます。
つまり「できる人とできない人の差」は能力の差ではなく、
「『ポイント(行動)』や『コツ』を身につけているかどうか」なのです。
経営者やスタッフが同じ「ポイント」や「コツ」を把握し、
理解することで、業務は「誰でもできる」ようになります。
この「ポイント」や「コツ」に関しては、もう少し例を挙げてお話したいと思います。
長くなりますので、次回第7弾でお話していきます。
「ステップ2:誰でもできる化」に、もうしばらくお付き合い頂ければと思います。