【松尾直伝!仕組み化のススメ⑧】「誰でもできる化」のポイントとは③
いつもマネジメントデザインのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
代表の松尾淳一です。
「仕組み作り」についてお伝えしていく「仕組み化のススメ」シリーズ、第8弾です。
第5弾から、「仕組み作り」のステップ2「誰でもできる化」についてお話しています。
※過去記事はこちら↓
【松尾直伝!仕組み化のススメ⑤】ステップ2「誰でもできる化」
【松尾直伝!仕組み化のススメ⑥】「誰でもできる化」のポイントとは①
【松尾直伝!仕組み化のススメ⑦】「誰でもできる化」のポイントとは②
「やらなければいけないこと」を「誰でもできるようにする」というのが、
「誰でもできる化」です。
そのための「ポイント」について第5弾からお話してきました。
前回のブログでは私が以前携わっていた教育業界の事例をふまえながら、
「ポイント」や「コツ」について説明しました。
その中で、
・成績が良い子は「勉強の仕方」がわかっている
というお話をしました。
成績が良い子は、授業を受ける際に押さえておくべきコツや、
自宅学習する上で何をどう勉強すればいいかがわかっているのです。
指導する側は学問の内容だけでなく、
むしろ、「どのように授業を受けたらいいのか」、
「何を押さえておけばいいのか」、「自宅学習する場合はどこに重点を置けばいいのか」、
そういった「授業の受け方」「勉強の仕方」を伝えていくことが重要です。
つまり、勉強をする上での「コツ」や「ポイント」を教えてあげるのです。
これは企業にも同じことが言えます。
業務の中にある「コツ」や「ポイント」を明確にして、
「誰でもできる」ように伝えていく必要があるのです。
今回も「誰でもできる化」の「ポイント」について続けます。
このクイズ、解けますか!?
今回も第6弾の時と同様に、皆さんにクイズです。
下記の( )内に当てはまる言葉を考えてみてください。
〜クイズ〜
①学習塾
1回目の授業で生徒に「2回目も来たい」と思わせるには、
( )テストを行い、褒める、拍手をする。
※進学塾ではなく、補習塾。学校の成績が伸び悩んでいる偏差値50くらいの生徒を想定。
生徒に自信つけさせたい。そのためにどんなテストをするのがいいか?
②ダイエットスクール
入会カウンセリングの時に、「10キロ痩せますよ」と説明する際、
( )を見せる。
※ダイエットしたいお客様に効果を理解してもらい、入会してほしい。
そのためにどうすればいいか?
③美容院
予約をキャンセルすると、その後来なくなる可能性があるので、
「次回予約」の際に( )も予約をしてもらう。
※お客様にできるだけ予約通りに来店してもらいたい、そのためにどうすればいいか?
第6弾で行ったクイズとは違い、実際のビジネスの事例に近いクイズです。
もちろんこのようなタイプの質問の答えは1つではなく、人によってアイデアも違います。
今回の正解は、あくまでも模範の1つとして捉えてください。
正解は、
①100点の取れるテスト
②10キロの肉の塊を見せる
③振替日
です。
「できる塾講師」がやったこと
まず、①の学習塾について解説します。
・「100点の取れるテスト」を行う
成績が悪く自信のない生徒が、親に連れられてやって来た学習塾。
1回目の授業やテストを受けて、次回も来たいと思わせるには、どうしたらいいのか?
もしあなたが塾講師で、
上司から「次回も来たいと思うにようにしろ」と漠然と言われても、
何をしていいのかわからないと思います。
相手を満足させる、おもしろい授業する、方法はいろいろあります。
しかし、
「次回も来たいようにしろ」というメッセージが変な形で伝わると、
ただ生徒に媚びるだけの授業や、過剰なサービスなど、
目指す方向性がバラバラになってしまいます。
ここのポイントはシンプルで、
「生徒に自信を持たせる」ことです。
自信をつけるために、
まず「100点を取れるテスト」を行って、生徒に自信をつけてもらうのです。
そのために講師がやるべきことは、
「100点を取れるテストを作ること」。
生徒が来校するまでにヒアリングやリサーチを行い、
その生徒の苦手な部分、得意な部分を把握した上で、
生徒に合わせたテストを作るのです。
もちろん、必ず100点を取れるとは限りません。
60点や70点になることもあります。
しかし、普段学校の成績が悪く自信のない生徒は、
60点や70点が取れたことでも「普段よりできた!」と自信がつきます。
「自分が思っていた以上にできた!」ということでヤル気に火がつき、
2回目の来校につながるのです。
実はこれ、
生徒や保護者からの「満足度や評価が高かった塾の先生」が
「実際にやっていたこと」なのです。
評判の良い塾の「できる先生」がやっていたことを調べたら、
こうした取り組みを行っていることがわかりました。
そして「できる先生」がやっていることを、
他の社員や先生、他の支店にも共有し、広げていったのです。
「できる人が具体的にどんなことをしているか」を
会社の中で「ポイント」として「共有していくこと」が大事なのです。