今までのマネジメントの限界
人のマネジメントは、管理ではありません。
「人は大切だ」「人材育成が重要だ」というのは、 よく聞く話ですが、
実際にできているのでしょうか。
人材を活かす、いわゆる「人財」という意識は、 考えの古い人や会社には理解されないかもしれません。
私は佐賀県の出身で、体育会系で厳しく育てられました。
その教育を受け、いくつか会社の経営に携わりましたが、 昔の古い気質や考えと今を比べれば、
昔の会社の多くは、人材に対する考えが異なっています。
一言で言えば「人は使い捨て」です。
「お金を使って人を集めればいい」 「合わない奴は辞めていけばいい」
合わせるのは会社ではなく、社員が合わせる。
これで会社は管理している、と言い張ります。
戦後のモノがなかった時代でやっていくには、 徹底的に管理して人を使うのが主流でもありました。
しかし、前回もお伝えしているように、 今の人口の減る現代は、限られた人材しか来ません。
大事なのは、その人材をいかに活かしていくか。
マネジメントは管理することではなく、
任せられた資源(人材)の可能性を引き出しながら 成果を出し続ける、ことが大事です。
マネジメントの概念や具体的な方法は、 経営者やマネージャー層には必須です。
また、社会人2年目でも、後輩が入ってきたら、 マネジメントを学ぶべきです。
先輩だから、先輩面して 「マネジメントしていますよ」は明らかに間違いでしょう。
人の上の立場になった時点で、 マネジメントは学ぶべき、です。
そのために、大事なことは2つ。
人を育てる仕組みをつくり、仕組みをつくれる人をつくる。
仮に、どんな人が入ってきても、戦力化する仕組みをつくることが必要です。
極論ですが、経営の際、 売り上げを上げる一番の方法は、社長の分身をつくること。
そのためには、人の育てる仕組みをつくり、 社長の考え方を具現化できる人をつくることです。
ただの肩書きではない、極めて優れた経営幹部や、 いわゆるナンバー2の育成が大事になってくるのです。