社員とは何か、社長と部下間マネジメントの必要性(2)
そもそも社長は、1人でできないことがあるから部下がいるわけです。
その部下を社長の言いなりに使う、というのはどういうことか。
つまり部下は、社長自身ができないポジションを担ってくれる存在。
サッカーで言えば、多くの社長は攻め(フォワード)をやっていることが多いと思います。
社長は、点取り屋で、ゴールに向かってガンガン攻めていく。
そういった能力に長けた方が多い。
ビジョンを描き、そこに突っ走っていくのは得意で、
しかしながら、全体にチームを上から俯瞰して見る能力は、
まだまだ足りてない方もいるのではないでしょうか。
社員は、守り(ディフェンダー)をしてくれるのであって、
その人たちに対して、ただやみくもに「もっと動け」というのは、
チーム崩壊につながりませんか、という警鐘を鳴らしたいわけです。
社長は自分にしかできないことに特化すべきです。
その分、チームを俯瞰して見る「マネージャー」の存在が必要なのです。
社長の特技を活かすために、マネジメントができる人。
「社長ちょっと待ってください。
社員が全然ついてきてないですよ。私がまとめますから。」
という存在が、社内で絶対に必要になるはずです。
社長というのは、ある意味カリスマであるべきでしょう。
その方が企業としてエッジが立ち、他社との競争力を持つときに重要です。
ただ、1人歩きしてしまうと、1匹オオカミになってしまう反面もあります。
誰からも操縦されていない社長・・・想像してみてください。
根本的には、社長1人ではできないから社員がいる、
という原点を、しっかり覚えてもらえたらと思います。
そして最後に、何が大事になってくるかといえば、
- 1人1人の部下の長所を伸ばしていくこと
- 部下の価値観と会社のベクトルを合わせていくこと
ただ、今の時代、企業を取り巻く環境は多様化していく中で、
「社員を育てる」ことをないがしろにしている会社が多いのです。
もう一度、言いましょう。
社員がいなければ絶対に会社は回らないはずなのに、
一番重要なのが社員であるのにも関わらず、
その社員の成長に目を向けてない会社がとても多い・・・
そこでマネジメントが重要になってくるのです。