安易に教えることの危険性とは?

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マネジメントにおいて、中小企業であればあるほど、 人と仕事の仕組み化は極めて大事です。

 

逆に仕組み化ができていないために、 売り上げを上げることのできる人を 育てられていない企業が多いことがわかります。

 

例えば、チェックリストという形は作っていますか?

・そもそもどんな仕事があるか

・営業の仕方はまとまっているか

・お客さまへの挨拶のやり方は明確か など、

当たり前を形にしていない場合が多いのです。

 

もしかしたら創業時や昔からの社内制度で、

先輩が後輩に、上司が部下に教えているから問題ない、 といった考えで一見、何とかなっていたかもしれません。

しかし、違います。

残念ですが、教えられません。

 

私は以前に学習塾を経営していたからわかりますが、 教えることは、難しいことです。

実は「教え方」は、誰からも体系的に習っていないのです。

 

例えば、自転車が乗れない子どもがいました。

では、その子に自転車の乗り方を教えてください。

「お父さん、自転車に乗れないんだけどどうすればいい?」

「お父さんは乗れるんだよね? じゃあ、ボクに教えてよ」

こんな時、あなたならどうしますか?

「イスに乗ってこぐことはわかるけど、前に進まないんだ」

さて、どう教えたらいいでしょうか?

回答例に「何回かやればそのうちできるようになる」 「習うより慣れだ」というような指導でいいのでしょうか。

 

つまり、“できる”ことと“教えれる”ことは違うのです。

 

また、それを人に“伝えれる”ことも、できるとは異なります。

よって、仕事の伝え方も、任せておいたら、 部下によって、伝えられる人、伝えられない人が出てきます。

会社の中に教えるリストや仕組みが何かしらあるのであれば それを使えばいいのですが、

私が見てきた多くの会社は 用意していないのに加え、実際にこんなやり取りもありました。

 

「そろそろ3年目だし、新人つけるから教えてみろ」 当然ですが、絶対にうまくいきません。

実際に何をやっていいのかまったくわからないのですから。

たまに、人に教えることのうまい人や、 面倒見のいい人もいますが、私が見る限りはほとんど外れです。

そもそも教え方を習ってないですし、 ここで大事なのは「できるから、教えれない」のです。

 

「プロセスの忘却」という言葉がありますが、 人間は“できる”と思った瞬間に、そのプロセスを忘れるのです。

かけ算の九九を思い出してください。 すぐスラスラ覚えられる人もいれば、苦労した人もいたと思います。

ただ、人間はどうやって苦労して覚えたのか忘れてしまう動物です。

仕事も同様です。

ですから、聞かれても大丈夫なようにリストを作っておく、 仕事で困ったときのために説明動画を用意しておく、など、

現状を把握し、会社での人や仕事の仕組み化が大事なのです。

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